インタビュー2015〜ウダラ編・その4〜

その4:「オソイホド ハヤイ」

タリカ:それでね、観音の意味は、慈悲なんだって。

先日、とある経営塾にお邪魔したのね。
なんかね、もう刺し方が半端じゃないんだよね。
一人の人に皆がコメントを入れてくるんだけど、どこかの社長さんが
「この企業が社会からなくなっても誰も困らないんじゃないですか?」
なんて言うのよ。経営者の間ではそういう見方が
すごく的を得ているのかもしれないけど、そこには、慈悲とかとか、
そういうものが感じられないんだよね。
もちろん中には素晴らしい人もいらしたけど。

ウダラ:マインドに支配されているよね。
1000年先の未来に、マインドではわからない領域で
価値があるかも知れないってことは、今は分からないじゃない?
過去からの数値やデータとしてはインパクトは弱いのかも知れないけど、
そこには人類の想像を絶する意味があるかもしれない(笑)

タリカ:世界ではそういうことが起こっているんだと思う。
効率中心で「人」が不在の旧態然とした社会
だから鬱の人が増えちゃうんじゃないか。

世の中は変わって来ているのに、経済界が前例、前例といって
変わろうとしない。日本でも自殺者が増える。

数字ばかり見て、慈悲とか、そういうものが全然ないような感じがするのね。

ウダラ:私はコーチングの講座をやる時に、2日間なら2日間、
そこに全力でやるんだよね。でもね、それが終わった後に、
その講座がどうだったかっていう評価を参加者がアンケートに書くの。
1〜5の評価をつけられる。質問の形式そのものが
数字でのジャッジメントになっていて、
その評価を見た時に、やっぱり人間だからね、
しばらく落ち込んだりしてすごく冷静でいられなかったりする。

タリカ:そういう質問で量れるものじゃないし、
そういうのは講師と受講者の立場を逆転させちゃうと思う。

そうすると、サービスしちゃう講師ばっかりになる。
だからアドラーの『嫌われる勇気』のような本が売れるんだね。

ウダラ:参加者がいっしょに講師と何かを探っていこうというんじゃなくて。
お客様が神様になっちゃったりね。その構造だとお互いのために
耳の痛いことを伝えるなんてことは抜け落ちて、良い評価のために
「いいこと言いましたね〜」と相手を誉める様な幼稚なコミュニケーション
かえって増加させているんだと思うんだよ。

タリカ:まさに幼稚なコミュニケーションだね。
それが世界を良くないものにしている気がするね。
そこに無いのは、とか慈悲とか…。

ウダラ:誉めるだけの教育とか、難しいと思うのね。皆、上辺だけで
「今日は良かったですね」とかさ、なんか違う気がするよね。

タリカ:打たれ弱くなっちゃうよね。親は子供が幸せになるようにって、
勉強させたり躾したりするんだけど、そこにちゃんとした
コミュニケーションが成り立ってないと本当に子供や
未来に伝えたいことは伝わらないよね。

ウダラ:子供をみてれば、親は自分を明らかにしなくていいもんね。
それはこどもには厳しいよね。

タリカ:カウンセラー、コーチング、セラピスト系の人々には
今回のワークショップはすごく良いと思うんだよね。
人間の根本ってなんだ?っていうものが少しわかるんじゃないかっていう。

ま、日本にいるとすごく忙しいけどさ。ミヒャエル・エンデの『モモ』の
時間泥棒だらけだよね。

今回の観音フライングニードルって、そういうコミュニケーションには
熟練された技が必要だってことらしいんだ。

リーダーとか親が、相手の力を奪わないよう相手を
育てていくやり方のことで、適量ベストタイミング
慈悲を施すには熟練の磨かれた技がいるんだってことなんだって。

ウダラ:『モモ』に急いでいるときほど実はゆっくり歩かないと進めないという
小路のシーンがあったね。「遅いほど早い」だっけ。

タリカ:そう、やればやるほど泥沼にはまるような…。

ウダラ:ちょっと立ち止まることも必要なんだね。

インタビュー・ウダラ編は今回で終了です。
4回にわたりご愛読ありがとうございました!
次回から新インタビューが始まります☆

<記事構成・スタッフM>
タオイストジャパンのweb構築、事務、広報すべての活動をアシストする裏方スタッフ。
現在子育て中。去年のドラゴンゲートサンクチュアリの後に無事出産しました。
今年は託児スタッフとして現地参加か?